【代理店ソリューションメルマガ】2025年8月号をお送りします。
―――――――――――――――――――――――――――――――
1.【RPAで未収管理を完全自動化】
ING株式会社(旧西日本総合保険) 益田 隆
2.【RPA 対 Excelマクロ】
成長クラブ 開発担当 栗栖 史匡
3.【成長クラブからのお知らせ】
成長クラブ 尾籠 裕之
―――――――――――――――――――――――――――――――
1.【RPAで未収管理を完全自動化】
ING株式会社(旧西日本総合保険) 益田 隆
― 精神的負担・人手不足・属人化からの脱却を実現!
いつもお世話になっております。
今回は、保険代理店の皆さまにとって避けては通れない「未収管理業務」の
効率化について、弊社が実践しているRPAを活用した完全自動化の取り組み
をご紹介いたします。
_______________________________________________________________________________
■ 未収管理という“重要だが非生産的”な業務のジレンマ
未収の確認・管理業務は、契約の有効性に直結する非常に重要な業務です。
その一方で、「時間がかかる割に利益を生まない」「担当者の心理的負荷が大きい」
「担当者以外が代替できない」など、事務業務の中でも特に“割に合わない”とさ
れる業務ではないでしょうか。
実際に、以下のような課題が多くの代理店様から寄せられています。
• 毎月20日前から月末まで、収納状態の確認に多くの時間が取られる
• 契約者への連絡・報告対応が日々異なり、ミスや見落としの温床になっている
• 管理表の手作業入力が煩雑で、属人化しやすく、担当不在時の対応が困難
• 「未収」や「失効」というネガティブな対応が、事務職員にとって精神的負担となる
このように、生産性が低いにもかかわらず、業務の重要度は非常に高いという矛盾
を抱えた業務であるがゆえに、対応の標準化・自動化が強く求められています。
_______________________________________________________________________________
■ RPAでここまでできる!未収管理業務の自動化フロー
弊社では、これらの課題に対応するために、RPA(WinActor)を活用した未収管理
の完全自動化シナリオを構築・運用しています。
具体的な自動処理の流れは以下のとおりです。
1. 毎月20日前
代理店システムから、今月中に失効リスクのある契約を抽出し、Excel管理表に
自動転記。
2. 契約者情報の補完
抽出した契約に対して、契約者の電話番号・郵送先・契約保険の種類等を代理店
システムから取得し、管理表を完成。
3. 20日〜月末まで毎日自動チェック
該当契約について、代理店システムから収納状況を調査し、Excel管理表を日次
で更新。
「未収です」「6月26日 コンビニ払込で入金確認済」などの文言を自動入力。
4. 入金確認後の自動連携
代理店システム上で入金確認が取れた場合、自動で保険会社へ入金完了の報告
処理を実施。二重登録や報告漏れを防止。
5. 社内報告の自動化
サイボウズOfficeにも入金情報を即時反映し、営業担当者宛てに自動通知を発信。
これにより、担当者は顧客対応をリアルタイムで行えるように。
6. 未入金者へのフォローも自動化
最終期限が近づいても未収が続いている契約に対しては、サイボウズOfficeから
担当者へ「最終警告連絡を行ってください」と指示を自動通知。
_______________________________________________________________________________
■ 実運用で実感、業務削減と心理的負担の大幅軽減
この自動化により、未収管理にかかる毎月20時間以上の手作業がゼロになっただけ
でなく、
• 担当者の心理的ストレスが大幅に軽減
• 営業・事務間の情報連携がリアルタイム化
• 業務の属人化が解消し、誰でも状況を把握・対応可能に
といった実感値の高いメリットが得られています。
しかもこの仕組みは、損保ジャパン代理店様向けにサブスクリプション形式と自社
運用形式でご提供しています。
すでに導入いただいている代理店様からは、
「未収チェックのために出社していた日々から解放された」
「事務職員の離職リスクが下がった」
「営業と事務の分担が明確になり、対応力が上がった」
など、多くの喜びの声をいただいております。
_______________________________________________________________________________
■ おわりに
保険代理店の業務は、年々複雑化・多様化しており、限られた人員で安定的に業務
を回していくには、**RPAやAIを活用した「新しい仕組みづくり」**が必要不可欠
な時代に突入しています。
未収管理の自動化は、その第一歩です。
貴社でもRPA導入をご検討中であれば、実際のシナリオや運用事例をご覧ください。
導入コスト・運用方法など、個別のご相談も随時受け付けております。
—
ING株式会社 システム事業部
【画面見本】
代理店システムで配信されたままの情報は、見にくく管理表としては不適

RPAで顧客情報を追記した管理表、携帯電話、郵送住所なども見やすい。

入金状況の取得、入金された契約のToDoやサイボウズの報告も全て全自動、担当者は管理表を確認するだけ。

2.【RPA 対 Excelマクロ】
成長クラブ 開発担当 栗栖 史匡
RPAとExcelマクロ(VBA)について考えてみたいと思います。RPAはパソコンの
操作をロボットに覚えさせるという仕組みです。一方、Excelマクロはプログラムに
よって色々な処理が可能です。この2つは全く異なるものではなく一部重なっている
部分もあります。RPAができることとして、何かのシステムを起動してクリックした
り文字を入力したり、またファイルにデータを書き込んだりができます。一方、Excel
マクロではクリックなどのパソコンの操作はできませんが、ファイルからデータを読み
込んで何かの集計をして新たな表を作成したり、その新たな表を別のエクセルに書き
込んだりすることができます。ここで共通部分がお分かりでしょうか?「ファイルへ
の読み書き」についてはRPAでもExcelマクロでも可能ということです。もっと一般
化した表現をすると「ファイル操作」はどちらでもできるということです。例えば、
ファイルをコピー、名前の変更、ファイルの移動、削除、ファイルの作成などのファイ
ル操作はRPAでもExcelマクロでも可能です。
ではRPAが可能な操作をもう少し詳しくみていきたいと思います。「クリック」、「テ
キストを設定」、「テキストを取得」、「メールを送受信」、「Excel操作」は一般的なRPA
の標準機能として備わっています。RPAではパソコン操作の全てが可能なので、プログ
ラムすればなんでも操作可能なのですが、先述した機能はRPAのバックグラウンドで
処理が可能ということです。例えば、メール送信の場合、メールアプリを起動しなくて
もoutlookであればバックグラウンドでRPAが直接メールを送信してくれます。エクセ
ルの特定のセルのデータの取得もRPAがバックグラウンドで直接可能です。さらには
Excelのマクロを起動させることもRPAでは可能です。
一方、Excelマクロが得意な処理を考えてみたいと思います。表のレイアウトを編集
したり、セルに色を設定したりなどの書式設定をRPAで行おうとするとその操作を詳
細にプログラムさせる必要がありますが、Excelマクロの場合、書式設定のコードを1
行書けば実装できます。また、Excelマクロでパワーポイントのファイルに図形を描画
したり、wordファイルの操作を行うのもExcelマクロが得意としています。
では、結論としてRPAとExcelマクロのどちらがいいのでしょうか?非常にシンプル
な表現をすると、Excelマクロで完結できる処理ならExcelマクロでの開発が適し、そ
うでないならRPAがお勧めということです。ただし、大量のデータを取り扱う場合は
Excelマクロで行うよりも、RPAからExcelを操作した方が簡単な場合もあります
(SQLが簡単に使えるため)。
最後に個人的な使い分け方法をご紹介します。たくさんあるファイルのファイル名一括
変換の場合は、ExcelVBAで開発しています。RPAでもファイル操作は可能なのですが、
RPAの開発画面を開くよりもExcelVBAの開発画面を開く方が簡単で早いからです。
一方、たくさんあるPDFファイルの設定変更などは、さすがにExcelVBAではできない
のでRPAで開発しています。
3.【成長クラブからのお知らせ】
成長クラブ 尾籠 裕之
今月は2つのお知らせです。
一つ目は出版です。
昨年保険毎日に掲載していた記事をまとめて本にします。「生産性1500万円モデルの進展」
-生産性1500万円の核は満期業務の変革にある- という表題です。原稿の校正を終え出
版の準備に入っていると思いますが、皆様にお届けできるのは9月下旬だと聞いています。
大勢の方に読んでいただけるとありがたいです。
二つ目は前回と同じオンライン15塾2025のご案内です。
オンラインなので〆はぎりぎりでもいいと思っていましたが、結構準備作業があるので、
できれば8月末までに申し込んでいただけるとありがたいです。よろしくお願いしま
す。
オンライン15塾2025のご案内
生産性1500万円モデル(15モデル)の理論及び実践事例を講義する15塾を開催します。
満期業務の変革による内務の戦力化および営業の新規への集中が大きなテーマです。
15モデルは発展途上のモデルですので、日々新たな事例が現われています。この塾では
最新事例も取り入れながら、基本的な考えを説明します。社員育成の一環としてもご活用
ください。
以下概要と申し込み方法をご案内します。
•概要
–1~5回はZoom講義
–6回目はリアルでゲストスピーチ
–代理店当たり複数名参加可能(料金は1名と変わりません)
–資料配布、録画あり
–受講料金 代理店当たり20万円(税抜き)
•内容
–1回目:15モデル進展経緯
マーケティングセオリー
–2回目:15モデル体制
内務による更改
–3回目:満期工程
組織力、カイゼンPDCA
–4回目:RPAの衝撃
満期業務のシステム化
–5回目:重要顧客の深掘り
新規市場開拓
–6回目:ゲスト(15モデル先進代理店)スピーチ
•日程
–1回目:10月9日(木)13時~14時半
–2回目:11月13日(木)13時~14時半
–3回目:12月11日(木)13時~14時半
–4回目:1月8日(木)13時~14時半
–5回目:2月12日(木)13時~14時半
–6回目:4月中旬
•申し込み
–下記あてにメールで代理店名、申込者氏名を書いて申し込みください
–メールアドレス info@seichoclub.jp
最後までお読みくださりありがとうございます。
成長クラブHPでソリューションを紹介しています。